• 2020.12.8
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お盆の由来 終戦記念日との関係は?

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お盆と終戦記念日が重なるので、「お盆と終戦には関係があるのか?」という疑問を持つ人もいると思います。結論から言うと、関係は無いのだそうです。

インドではおよそ3か月間続く雨期になると、草木が茂って昆虫などの小動物が活発に動き出すので、それを踏んで殺してしまわないように、お坊さんたちは外での修行をやめて建物の中で修業をします(安居・あんご)。そしてその期間が終わる7月中頃に、供養の施物(せもつ)がされるようになって、お盆が始まったと言われています。そのような特別な修業期間が終われば、区切りの行事が始まっても不思議ではないですね。

『盂蘭盆経』(うらぼんきょう)というお経があって、その中には、お釈迦さまの十大弟子の一人である目連(もくれん)尊者が、亡くなった自分の母が「餓鬼道(がきどう)」という地獄に落ちて食べ物が食べられずに苦しんでいるのを見て哀れに思い、お釈迦さまに相談したところ「安居の最終日に全ての比丘(びく・修行僧たち)に食べ物を施せば、亡き母の口にも食べ物が入るだろう」と言われたと書いてあるそうです。でも、このお経は西域か中国で成立したとされていて、このエピソードが本当かどうかは分かりません(このお話の元になったと考えられるお話が『餓鬼事経』というかなり初期に作られた古いお経にあるそうです)。

とにかく、このインドの雨期の終わりの特別な時期に始まったお供えの仏教行事が、日本に伝わり日本の先祖供養と結びついて、現代の「ご先祖様が里帰りされる期間」というお盆になったということです。

ちなみに、盆踊りは、字の読めない、お経の読めない農民たちに広まった踊念仏(おどりねんぶつ)の名残だということです。仏教の歴史は面白いですね。

 

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