「うちの子、凄い!」もほどほどに

多くの人の上昇志向は自我と結びついています。エゴです。凄い人になりたい、賢い人になりたい、価値のある人になりたい、愛される人になりたい、人の役に立ちたい、誰かを助けたい、というような気持も(ほとんどの場合)自我と結びついています。そしてそれは悪い事ではなく、生き残るための本能です。
もちろんその本能は自分の子に対しても働きます。凄い人になってほしい、賢い人になってほしい、価値のある人になってほしい、愛される人になってほしい、人の役に立つ人になってほしい、誰かを助けることのできる優しく強い人になってほしい。これらも悪い事ではありませんが、自我であり生き残るための本能です。子どもに対するこの気持ちは、子どもの気持ちを無視し、突っ走ってしまう可能性があります。またこの「凄い子」の母は自分なのだという自我に繋がってしまいます。母親の自我からくる子供の気持ちを無視した教育やしつけは、虐待であり搾取です。
「うちの子、凄い!」は、「こんな子に育てた私って凄いでしょ!」の裏返しかもしれません。エゴです。気を付けましょう。自戒を込めて。