スピード違反で捕まったら|アメリカ

アメリカでスピード違反で捕まった場合、その場でスピ―ディングのチケット(速度違反の切符)を切られて、後日、反則金を振り込むことになります。それが一番手っ取り早い解決方法なのですが…。
速度違反などの処罰には救済措置もあります。もし交通違反について反論(contest)したい場合は裁判所に訴えることができます。家族が危篤で急がなければならなかったような場合、その証拠となる書類を提出する人もいるようです。「スピード違反はしていません。」という反論をしたい場合も証拠を提出する必要があります。同乗者に証言してもらうとか、ドライブレコーダーを提出するという方法があるでしょう(詳しく知りたい場合はなるべく早くに該当地区の裁判所に出向き、受付で質問すると良いです)。
その他の救済措置として、運転に関する再教育を受けて支払う反則金を低くし、さらに違反の記録を取り消してもらうというものがあります。これを行う場合は次の手順で進めます。
1.違反切符に書かれている裁判所(Municipal Courtなど)に「Plea of No Contest and Judgement / Driver Safety Course Request」を提出します。「反論はせず再教育を受けたい」というリクエストです。該当地区のウェブサイトから申請用紙をダウンロード・印刷して郵送することもできますが、直接出向いて手続きをするほうが確実です。そこで違反切符、車の保険証、運転免許証などを見せて減額された反則金を支払います。この手続きをすると、再教育を受けるために2か月ほど時間がもらえます。
2.オンラインで近くのドライビングスクールのウェブサイトを探し(交通規則は州によって違うので、同じ地域のドライビングスクールを選ぶのが無難です)、「Driver Safety Course」や「Defensive Driving Course」というオンラインのコースを探します。「Ticket Dismissal(違反切符の取り消し)」と書かれている場合もあります。オンラインのコースは25ドルから40ドルくらいで受けることができます。6時間ほどで完了する短いコースですが、3~4日かけて受ける人が多いようです。英語力によってかかる時間が違ってきます。それぞれのチャプターの後で小テストがあり、それをクリアしながら進みます。全て終わると「Certificate of Completion」という修了書がダウンロード・印刷できるようになっています。
3.オンラインのコースを修了すると、その後、地域のDriver Licence Division のウェブサイトを探し、「History Record」というものを購入します。いくつか種類がありますが、裁判所でもらった書類に書いてあるタイプのものを購入します。郵送されてくることが多いです。
4.History Record が届いたら、History Record と、オンラインコースの修了書を裁判所に提出しに行きます。
これで終了です。
この救済措置は1年に1度しか受けられないなどのルールがありますので、短期間に2度捕まった場合は利用できません。つまり違反がヒストリーに残ってしまうという事です。また、速度の超過がひどい場合なども利用できません。Parking Ticket と違ってスピード違反は罪が重いためです。