トレーニング理論の3原理と英語学習

トレーニングの3原理とは、平たく言うと、何をするにも大切な要素3つです。
もともとは筋力を鍛えるためのトレーニング理論だったということですが、さまざまなトレーニングや学習にも当てはまるため、英語学習にも応用できるということです。
1.過負荷の原理
成長するには一定の負荷が必要で、その負荷に慣れてくるとそれだけでは成長が緩やかになってしまう。一定のトレーニングの効果を上げ続けるためには負荷を上げ続けなければならない。
これを英語学習に当てはめると、ある一定の成長があれば、それまでの教材が簡単だと感じるようになるので、より難易度の高い教材を探さなければならないということです。
2.特異性の原理
行った運動に対しての効果しか得られない。目的に合ったトレーニングメニューを選ぶ必要がある。
英語の学習では、リスニング練習、ライティング練習、スピーキング練習、リーディング練習、ボキャブラリーを増やすための練習と、それぞれに目的を絞った練習が必要となります。「聞き流すだけでペラペラ話せるようになる」ということは、ありえないということです。
3.可逆性の原理
トレーニングを辞めた時点で、その成長は止まる。成長し続けるためにはトレーニングを続けなければならない。
これは少しショックなことですが、続けなければ忘れてしまうということですね。英語学習の中でも「子供英語」という分野では、子ども達の学習能力の高さに驚かされると同時に、忘れるのも速いようだという事実が明らかになっています。子どものころは海外に住んでいてペラペラと現地の言葉を話していたのに、大人になった今は全く話せなくなってしまったというエピソードをたくさん見つけることができます。継続は力なりということです。共に頑張りましょう。