教育におけるaccommodationとmodification

accommodationといえば「宿泊施設」という意味ですが、教育界でaccommodation(アコモデーション)という時には「配慮・環境調整」を意味します。これは主に特別支援が必要な生徒が、ほかの生徒たちと同じ授業や試験を受けるための物理的な配慮です。例えば、耳の不自由な生徒が先生の近くの席に座らせてもらう、手話のできる支援員に授業に入ってもらう、目の不自由な生徒が音読サポートを受ける、手の不自由な生徒が筆記サポートを受ける、計算の苦手な生徒が計算機を使う、集中できない生徒が特別席に座らせてもらうなどがそうです。ADHDのある生徒の中で特別支援教育を受けている人も(ADHDがあっても特別支援を受けていない生徒もいます)、会議での決定を経てこのアコモデーションが適用されます。ほかの生徒と同じカリキュラムと教材・試験で教育を受けるための環境的支援です。
それに対して、modification(モディフィケーション)という時は、教育の目標設定や教材・試験内容自体を「修正・変更」することを意味します。これは特に知的障害のある生徒に対する支援です。別プリントを作ったり、別の試験問題を作ったりする必要が出てきます。
この2つの違いを英語では
Accommodation: Change how to teach(教え方を変える)
Modification: Change what to teach(教える内容を変える)
とも説明されます。