マザーグース 訳 ‘Twas once upon a time, when Jenny Wren was young

‘Twas once upon a time, when Jenny Wren was young,
So daintily she danced and so prettily she sung,
Robin Redbreast lost his heart, for he was a gallant bird.
So he doffed his hat to Jenny Wren, requesting to be heard.
“Oh, dearest Jenny Wren, if you will but be mine,
You shall feed on cherry pie and drink new currant wine,
I’ll dress you like a goldfinch or any peacock gay,
So, dearest Jen, if you’ll be mine, let us appoint the day.”
Jenny blushed behind her fan and thus declared her mind:
“Since, dearest Bob, I love you well, I’ll take your offer kind.
Cherry pie is very nice and so is currant wine,
But I must wear my plain brown gown and never go too fine.”
【和訳】
昔々の事だった ジェニーレンが若かった時
とても上品に 彼女は踊り とても可愛く歌った
ロビンレッドブレストが心を奪われた なぜなら彼はだて男だったから
それで彼はジェニーレンに向かって帽子を脱いで 話を聞いてくれるよう頼んだ
「ああ、いとしのジェニーレン、もしあなたが ただ私のものになったなら
あなたはさくらんぼのパイを食べ、スグリのワインを飲む事になるでしょう
私はあなたにゴシキヒワか鮮やかなクジャクの様なドレスを着せるつもり
だから 、いとしのジェニーレン、もしあなたが私のものになるなら日時を決めよう」
ジェニーは顔を赤らめて 扇の後ろで 彼女の思いを明らかにした
「いとしのボブ、あなたをとても愛しているから あなたの申し出を受けましょう
さくらんぼパイはとても素敵、そしてスグリのワインもそうね
でも私は質素な茶色のガウンを着なくてはいけないわ、そして決して華美になりすぎないわ」
(和訳:By Demi)
【単語など】
‘Twas once upon a time:It was once upon a time
Wren :ミソサザイ
daintily:優美に、上品に
sung:sing の過去分詞系、過去形のsang の方がふさわしいが、youngと韻を踏む為にこちらを使ったのではないか。
Redbreast:コマドリ
lost his heart:lose heart「心を奪われる/やる気をなくす」
for:「なぜなら」=because
gallant:(古)だて男、しゃれもの
doff:帽子を持ち上げる
dearest:〈古〉いとしい人、呼びかけとして
but:((形式))ただ、ほんの、たった(only)、つい(just)
shall:必ず~となるだろう
feed on:「~を餌にする、~を常食とする」
currant:スグリの実
goldfinch:ゴシキヒワ
peacock :クジャク
gay:〔色が〕派手な、鮮やかな(古めかしい表)
let us:「一緒に〜しよう」=Let’s
blushed;〔顔を〕赤くする
whisper behind one’s fan:こっそりささやく、そっと耳打ちする、口元を扇で隠してささやくしぐさから
thus:それ故に、従って、だから
declare:宣言する、言明する
Since:〜だから
take your offer:申し出を受け入れる、申し出に応じる
must:〜しなければならない
ジェニーレンはミソサザイという鳥、ロビンはコマドリという鳥ですね。
→wren
スズメ目なのだそうで、スズメによく似ています。
日本にも「スズメは地味な衣を着ているけれど、そのかわりに米という一番のごちそうを食べているんだ」というお話ありましたよね。