英語の形容詞「-ic」と「-ical」の違い

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Pathologyの語源と覚え方を調べている時に、「形容詞ではpathologicでもpathologicalでもどちらでもよい」というのを見て、そういえば、語尾の「-ic」と「-ical」についていつも混乱していたことを思い出しました。

1.基本的には同じである
基本的には同じであるといいます。
「電線」を英語で検索すると「electric cord」「electrical cord」の両方が見つかります。「electrical cord」の方が1.5倍くらい多いようですが、どちらも同じ意味で使われていることが分かります。
「数字の」を表す「numeric」と「numerical」は全く同じと考えられています。
「植物の」を表す「botanic」と「botanical」も同じです。

2.間違いではないけどどちらか一方が好まれる場合もある
文法的には間違いではないし、同じ意味だと理解されるけれども、どちらか一方がより好まれる場合もあります。
「エレキギター」は「electric guitar」の方が「electrical guitar」より使われていますし、
「電気うなぎ」なら「electric eel」の方が「electrical eel」よりも好まれています。
「電気工学」なら「electrical engineering」の方が「electric engineering」よりも広く使われています。
「electric」が電気の使用、発生、通電に関する場合に使われているのに対して、「electrical」はもう少し一般的に「電気に関連する」ものに使われているようです。
とはいえ、どちらもフランス語では「électrique」と訳されていることから、もともとは同じ語根から派生した単語だということが分かります。

3.どちらか一つしか使われない
「-ic」と「-ical」の両方が存在しているとも限りません。
素晴らしい「fantastic」という言葉はありますが、「fantastical」という語はありません。
また「terrific」と言う語はありますが「terrifical」という語はありません。

4.意味が異なる
時間の経過と共に違う意味で使われるようになったものもあります。これが一番やっかいな例です。
「economic」は「経済(上)の、経済学の」ですが、「economical」は「(無駄遣いをしないで)経済的な、お得な」という意味になります。
「politic」は「思慮のある、賢い、ずるい」という意味ですが、「political」は「政治(上)の、政治に関する、政治学の」という意味になります。

 

「-ic」や「-ical」という終わり方をする語を見た時には、上記の1~4のうちどれに当てはまるのかその都度調べてみると良いですね。

情報元: Silas McCracken, “-ic” vs. “ical”: The distinctions can be fickle, Metrolingua, 2009

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