詩はポエムじゃないし、詩人はポエマーじゃない

日本語を勉強している人に「どんな方法で勉強をすればよいか」と尋ねられたので、その人のこれまでの学習方法や日本語力を考慮しながら、あれやこれやとアドバイスしていた時の話。
その人は会話力はあるので、力を入れると良いのは「読む」ことで、そのための漢字の学習が必要です。本人もそれは感じているようです。でも漢字に苦手意識があるし実際に読めないので、その代わりに自分が好きな日本語の歌を歌ったり訳したりして勉強しているとのこと。
そこで私は、自分が若いころに英語が好きで英語の歌を聞きまくり歌いまくりしたけど、それだけでは英語の読解力は付かなかったと言いました。読む力を付けたいなら読むことが必要です。エッセイが読みたいならエッセイを、新聞が読みたいなら新聞を読む練習が必要だと力説しました。
それに歌の歌詞はふだん使う言葉とは少し違うから、歌詞に出てくる表現を多用していると「ポエマー」って呼ばれるよ、と言ってしまったのです。
ああ、間違えた。詩人はポエマーじゃない! Poetです!
その後、poemについて調べました。この単語の意味は「詩」で、発音は[póʊəm]。ポエムではなく「ポウアム」に近いです。
そしてpoetは「詩人」で[póʊət]。「ポエット」に聞こえなくもないけど発音記号でいけば「ポウアット」です。
poetic「詩的な」になると[poʊéṭɪk](ポウエティック)と「エ」の音が入るようです。
毎日いろいろと勉強になります。