CentigradeとCelciusの違い センチグレードとセルシウス

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気温や水温などの単位は英語でCentigrade(センティグレイド)だとずっと思っていましたが、アメリカに来てからCelcius(セルシウス、セルシアス)が使われているのをよく耳にします。どちらも記号で書くと「℃」なので大きな混乱はないのですが、話す時にはどちらを使えば良いのだろうと思い、調べてみました。

1742年にアンデルス・セルシウスという人が実用的な温度計を提唱しました。彼が提唱した温度計は、凝固点(氷点)を100度、沸点を0度として、その間を100に分けてありました(今と数字が逆です)。そして単位はsentigrade(センティグレイド、百分度という意味)が使われました。

彼の死後、1744年にその目盛りの表記は反転され、現在のように水の凝固点(氷点)が0度、沸点が100度となりました。そして、1948年の第9回国際度量衡総会でSentigrade(センティグレイド)という単位は温度計の提唱者の名前に由来するCelcius(セルシウス)に変更されました。これは角度の単位にグラード (grade) というものが既に存在しており、そのグラードの100分の一が「センティグラード」なので、「センティグレイド」との混乱を避けるためでした。

でも予想に反して角度の単位であるグラード (grade、直角を100度に分ける数え方) はあまり広まりませんでしたし、Sentigradeは今でも使われ続けています。特にアメリカの学校のサイエンスの授業ではSentigradeはよく使われています。会話ではCentigradeの方をより頻繁に聞くような気がします。話す人の年代によって違うという人もいますが、どちらも間違いではなさそうです。

 

参考元:
Anne Marie Helmenstine, Ph.D., Difference Between Celsius and Centigrade
セルシウス度 Wikipedia
角度(グラード)Wikipedia

 

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