仏教と占いの関係

仏教で占いはどのような解釈がされているのでしょうか。
『ブッダのことば-スッタニパータ』に次のような言葉があります。
師はいわれた、「瑞兆の占い、天変地異の占い、夢占い、相の占いを完全にやめ、吉凶の判断をともにすてた修行僧は、正しく世の中を遍歴するであろう。」
ブッダの教えは自分の心の動きを観察してそれをコントロールするというところにあります。心理学のように科学的なんです。だから、占いなどはもちろん、祈祷や儀式も行いませんでした。
(その後、長い歴史の中で様々な理由があって加持祈祷を行う仏教団体が出てきました。)
だから、ブッダの教えである原始仏教を学ぶと、そのようなことに興味が無くなってしまうのですね。
私は高校生や大学生のころに占ってもらいに行ったことが3度ほどあります。1回30分で5000円程でした。その頃はお金の価値も知らず、占いを信じていました。あの頃は本当にバカだったな~と思います。
参考元:『ブッダのことば-スッタニパータ』(岩波文庫)三六〇「正しい遍歴」